犬が飼い主の帰宅時に吠える理由

犬のしつけ

飼い主が帰った時に愛犬が吠えることを「帰宅吠え」と言います。
犬はなぜ吠えているのか、どういう気持ちで吠えているのか、犬が吠える理由と対処法をまとめました。

帰宅吠えをする理由

普段はほとんど吠えない犬が、飼い主が帰宅した時だけ激しく吠えることがあります。
家族によって吠える相手と吠えない相手がいる、など不思議に思うことがある人は多いのではないでしょうか。「帰宅吠え」をする理由をまとめました。

1. 嬉しくて興奮している

飼い主の帰宅が嬉しくて吠えることがあります。
犬が吠えている時のしっぽの動きに注目してみてください。しっぽを左右に速く大きく振りながら吠えている時は、飼い主の帰宅が嬉しくて大興奮し、大声で吠えていると考えられます。
声をかけたり、抱きしめてあげたりするとすぐに吠えることをやめてくれます。犬の性格によっては、いつまでも吠え続けてしまうことがあります。
留守番の時間が長ければ長いほど、犬は退屈します。そのため、飼い主が帰宅すると「やっと退屈から解放される!」という気持ちから大声で吠えてしまうことがあります。

2. 吠えると良いことがある

過去に吠えた時に何か良いことがあった場合、それを覚えていて吠えることがあります。
例えば、吠えたら飼い主が「撫でてくれた」「抱っこしてくれた」「散歩に連れて行ってくれた」「ごはんをくれた」などで、吠えることで嬉しかった記憶がある場合に吠えます。

3. 不安や恐怖を感じている

不安や恐怖で吠えることがあります。
自宅であっても、犬が快適に過ごすことができない環境の場合、不安や恐怖でストレスを抱えていることがあります。外からの音に刺激され、落ち着いて過ごせなかったり、暑さや寒さで体調を悪くしていることがあるかもしれません。飼い主に依存して、飼い主がいないことにストレスを感じていることもあります。

4. 何かを期待している

  • 飼い主が帰宅した時、吠える日と吠えない日がある
  • 家族によって、吠える人や吠えない人がいる

このような違いがある場合は、犬が何かを期待している可能性があります。
例えば、この人が帰宅した後は「散歩に連れて行ってもらえる」という期待です。散歩に連れて行ってもらえることが嬉しくて大声で吠えているのかもしれません。
家族によって違いがあるのは「パパは遊んでくれる」「ママはごはんをくれる」などの期待があるためです。もし家族の中で吠えない相手がいるのであれば、何も期待することがないのかもしれません。

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帰宅吠えの対処法

帰宅するたびに吠えると、周りに方に迷惑をかけてしまうことがあります。そのため、吠えることを減らしたいと思っている飼い主さんは多いと思います。帰宅吠えの対処法をまとめました。

1. 興奮を落ち着かせる

吠えて興奮している犬を落ち着かせるトレーニングをしましょう。 
まずは「オスワリ」や「フセ」などで、その場に座らせて飛びついたり動き回ったりする状態から静止させるようにします。興奮した犬を落ち着かせる方法は、犬それぞれにあります。犬にどんなことをしてあげると落ち着くか探し出しましょう。

2. 反応しない

犬が嬉しくて吠えてもすぐになでたり抱っこしたりするのは我慢しましょう。
吠えていることに対して「静かに!」「やめなさい!」と、大きな声を出して叱るのは逆効果です。さらに犬を興奮させてしまう可能性があります。叱る行為も「反応してもらえた」と思ってしまうことがあるため、注意が必要です。

3. 吠えるのをやめたら褒める

犬が吠えるのをやめてから褒めてあげましょう。
吠えなくなって近づいた時に再度吠えだした場合は、また無視をしてください。「吠えてもかまってもらえない」「吠えなくなったらかまってもらえる」と犬に覚えてもらいましょう

4. 留守番で退屈させない工夫をする

留守番で退屈させないようにするのも効果があります。
設定した時間になるとおやつが飛び出してくるアイテムや、嗅覚や好奇心を刺激する知育玩具があります。それらを使って退屈対策ができます。
また、暑くないか、寒くないかなど、留守番中に犬が過ごす環境を見直してみましょう

まとめ

普段はほとんど吠えない犬が、自分や家族の帰宅時に激しく吠えることがあります。
嬉しくて吠えている場合や、吠えるのを叱ったことが逆に吠えさせている場合があります。
吠えるのをやめさせるのはなかなか根気がいりますが、続けてしつけをしていくことが大切です。

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