犬の無駄吠えのやめさせ方は?

犬のしつけ

犬が過剰に鳴いたり吠えたりする事を「無駄吠え」といいます。
犬が無駄吠えする原因は「警戒心、恐怖心」「要求吠え」「エネルギー発散」のどれかだと考えられます。まずはなぜ吠えているのかを探り、その上で飼い主が一貫したしつけを教えるか、原因を解消します。
ここでは無駄吠え解決法の一例を紹介します。

チャイムに向かって吠える場合

犬の気持ち

犬にとってチャイムは急に響き渡る不思議な音です。しかも外からは人の気配がします。
警戒心・恐怖心でどうしたら良いのか分からず吠えているのです。

飼い主のNG行動

犬を叱るのはやめておきましょう。犬が不安になっているところに「うるさい」と厳しく叱ると、犬はどうして怒られているかが分かりません。この経験からチャイムの音が嫌いになり、余計に吠えるようにうなる事があります。

解決法

飼い主が一貫した「正解」を決めてあげましょう。例えば「チャイムが鳴ったらクレートに入る」とします。「正解」を決めたら次はそれを繰り返し行って覚えさせます。
「正解」の行動がとれたら褒めてご褒美をあげましょう。すると「チャイムが鳴る=クレートに入る=ご褒美がもらえる」と覚え、チャイムの音への恐怖心がなくなります。

窓の外に向かって吠える場合

犬の気持ち

外の動くものや聞きなれない音から警戒心・恐怖心で吠えています。

飼い主のNG行動

大声で叱ることはやめましょう。より警戒心が大きくなります。

解決法

たまたま、吠えて通行人がいなくなった場合、犬は「警戒するべき人を追い払った!」と達成感を感じてしまった可能性があります。犬は体験する事で学習します。この場合は犬にとって成功体験になるので吠える事を続けようとします。飼い主さんが行動と環境を見直し、無駄吠えを未然に防ぐようにしてあげましょう。

吠える状況を作らない

カーテンやブラインドを締め切って外を見せないなど、その行動をできないようにする方法です。

気をそらせて吠えさせない

吠えそうな時にフードを詰めたコングをかじらせる、おもちゃで一緒に遊ぶなど、気をそらして吠えなくする方法です。犬が窓を向いて警戒を始めたら犬の気を引き楽しい事をしてみましょう。

「NO!いけない!」と低いトーンで教える

吠えてしまったら、「NO!」「いけない!」と低いトーンで教える方法です。ちゃんと吠えるのをやめたら「GOOD!」と褒めましょう。何度もトレーニングをして、いつもなら吠える状況なのに吠えなかった時は、きちんと褒めてご褒美を与える習慣にしましょう。

cb_chara_silence

要求があって吠える場合(要求吠え)

犬の気持ち

飼い主に伝えたい気持ちがあり吠えています。「ごはんが欲しい!」「ケージから出して欲しい!」など、要求がある場合に吠えます。

飼い主のNG行動

吠えるからごはんをあげる、ケージからだす、待ってなど声をかける、といったことはやめましょう。犬に成功体験ができてしまい、吠える事を続けようとします。

解決法

犬は「ごはんが欲しくて吠えたら、声をかけてくれた、構ってくれた!」「ケージから出して欲しくて吠えたら出してくれた!」という成功体験から吠える事を覚えた可能性があります。
要求して吠えたら背を向けて無視をします。吠えても要求が叶わない事を学習し吠えなくなります。
犬には「静かにオスワリしていれば要求が通る」と学習させましょう。
例えば、ごはんの用意をはじめるとごはんが早く食べたくて吠える場合、「オスワリ」をさせ興奮をコントロールしましょう。

エネルギー発散で吠える場合

解決法

運動不足などで体力があり余っていると、吠える事でエネルギーを発散しようとすることがあります。日頃から犬がストレスをためないように、運動要求などを満たしてあげられているかも振り返ってみましょう。

まとめ

子犬のうちは吠えなくても、成長するにつれチャイムの音や窓の外に向かって吠えるようになることがあります。成長し縄張り意識が芽生え始めるためです。
無駄吠えに限らず、「飛びつき」や「あまがみ」など困った行動も、飼い主の一貫したしつけが大切です。犬を混乱させ困った行動を助長させてしまわないように、以下の4つの事に注意し、根気強くトレーニングを続けましょう。

  • 「正解」の行動を統一し学習させる
  • 要求には反応しない
  • 叱ったり、間違った罰を与えない
  • 行動をよく観察し、成功した時は褒める

犬を観察して気持ちを探り、犬と一緒に無駄吠えを解決していきましょう!

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