犬も夢を見るのか!?犬の寝言といびきについて

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愛犬が寝ている時に足をばたつかせたり、なくことはありませんか?
「苦しい」のでしょうか!?「けいれん」しているのでしょうか!?それとも夢を見て、寝言を言っているのでしょうか。とても気になりますよね。犬の睡眠についてまとめました。

犬の睡眠について

1. 一日の睡眠時間

犬の一日の睡眠時間はどのくらいなのでしょうか。犬は人間に比べるとより睡眠時間を必要としています。

1日の睡眠時間
  • 子犬:平均18~19時間
  • 成犬:平均12~14時間
  • シニア犬:平均18~19時間

小型・中型犬よりも、大型犬の方が睡眠時間は長い傾向があります。それは体が大きいと、よりエネルギーを消費し、疲労回復に時間がかかるためです。

犬は眠りが浅い睡眠をとります。犬はオオカミと同じように野生時代は狩りをして過ごしていました。そのため、敵が近づいてきたら身を守らなければいけないので、睡眠の大半が浅い眠りのレム睡眠の状態です。
じっくり頭を使った後や、体を動かした後は、ノンレム睡眠(脳も体も眠っている状態)になっていることもあります。

2. 犬も夢を見るのか?

犬が「夢を見ているか」は、現在の科学では立証されていません。以下理由のためです。

  • 犬は言葉をしゃべる事ができない
  • MRIでの脳内の判断が難しい

人間の場合はMRI(脳内の画像を見る医療機器)を使用して、「夢を見ているか」の計測が可能です。脳のどの部分が活動しているかを読み取ることで、夢を見ているかを実験できます。
しかし犬の場合、MRI検査の際は全身麻酔をかけて使用するため、普段眠っている時と脳の状態が異なってしまいます。そのため、夢を見ているかを判断できません。

犬の睡眠時の不思議な行動

犬が寝ている時、夢を見るのかは科学的に立証されていませんが、「夢を見ているのかな?」と思うことは無いでしょうか。寝ている際の愛犬の不思議な行動を見たことがあるのではないでしょうか?
不思議な行動とその原因についてまとめました。

1. 不思議な行動

犬は寝ている時に次のような行動をすることがあります。

不思議行動の例
  • 寝言をいう、寝ぼける
  • しっぽを振る、足をばたつかせる
  • 目や耳を動かす、小刻みに動く

小刻みに体が震えている場合は、部屋が寒く体温調節ができていない場合や、発熱で寒気を感じていることもあるので注意が必要です。震えが続く場合やけいれんに近い震えをしている場合は、すぐに病院を受診しましょう。

2. 不思議な行動の原因

不思議な行動の原因はなんでしょうか。次のような可能性があります。

  • ノンレム睡眠中(深い眠り)の無意識の行動
  • 記憶の整理をしている(=夢を見ている)

睡眠時の不思議な行動は、深い眠りについているノンレム睡眠の時に見られると言われています。そのため、不思議な行動は「疲れた日」や「刺激が多かった日」に見られると言われています。
人間の場合、眠っている間に脳内で記憶や感情を整理する作業が行われています。犬の場合も、その日の楽しい記憶や怖かったことなどの刺激が、頭の中で整理され、それが夢や寝言となっていると考えられます。
寝ている途中で無理に起こす事によって、快適な睡眠を阻害してしまう可能性があります。うなったり苦しそうな様子でなければ、そっと見守ってあげましょう。

私の愛犬は足をバタつかせていることがあります。もしかすると、ドッグランで走り回っている夢を見て、足をバタつかせているのでは、と思っています。

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犬の寝言といびき

犬が寝ている時の不思議な行動に寝言があります。また、人間と同じようにいびきをかくこともあります。犬の寝言といびきについて、その違いと注意点についてまとめました。

1. 犬の寝言といびきの違い

犬の寝言といびきの違いは次のとおりです。

寝言
  • トーンや長さに変化があり、体が動いている
  • 感情をいれて吠える(高い声、寂しそうな声、甘えている声)
  • いつもと同じように吠える(遠吠え、うなり声など)
いびき
  • 同じ間隔で、呼吸をするたびに口・鼻から聞こえる
  • 短頭種は鼻の構造からいびきが出やすい(ブルドッグやパグなど)
  • 肥満気味の犬はいびきをかきやすくなる

2. 寝言といびきの注意点

犬の寝言といびきについて、病気の可能性を注意する点です。病気の場合、寝言やいびきの他にせきやよだれ、呼吸困難などが見られます。

寝言の注意点

寝言の中でも苦しそうな声の場合は、呼吸器や脳の病気などの可能性があります。長引く場合は動物病院へ受診が必要です。

いびきの注意点

肥満や先天性の病気、気管虚脱(きかんきょだつ)などの病気の可能性も考えられます。気管虚脱は何らかの原因により気管が弱くなり、気道が狭くなってしまう病気です。

寝言やいびきに異常を感じた場合や、呼吸が止まったり、激しい動きを見せたりする場合は、何らかの病気になっている可能性があります。早めに動物病院へ相談するようにしましょう。
その際には愛犬の寝言やいびき、体の動きを動画で撮影し持参すると良いです。いつから続いているのか、前後における環境の変化について説明できると病状を判断する際の重要な要素になります。

まとめ

愛犬の寝顔はとても可愛いです。犬が寝ている際の寝言やいびきも愛おしいですが、病気の可能性もあることを頭の片隅に置いておきましょう。
愛犬が快適な睡眠を取れるように、年齢や体調に合わせて日中の活動をしましょう。散歩や運動、遊びで体を使ってゆっくり休みましょう。そして、今日も一緒に楽しい夢を見ましょう!

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