犬が耳をかゆがる原因、耳の病気と対処方法

犬のくらし

愛犬が足で耳を頻繁に掻いていたり、耳から臭いがしたら、もしかすると何か耳の病気になっている可能性があります。
特に垂れ耳の犬は耳の病気になりやすいので普段から耳の状態を確認しておきましょう。耳の病気とお手入れ方法についてまとめました。

犬の耳の病気

犬の耳の穴は外耳・中耳・内耳と分かれていて、耳の穴の入り口から鼓膜(こまく)までを外耳といいます。多くの場合、外耳炎から炎症が波及する事によって中耳炎、内耳炎が起こります。

中耳は鼓膜の奥にあり、振動を耳の奥へ伝える役割を果たす部分です。内耳は中耳よりさらに深部にあり、聴覚や平衡感覚を司る神経がある部分です。この外耳、中耳、内耳の部分に炎症が起きた状態をそれぞれ、外耳炎、中耳炎、内耳炎といいます。

犬の耳の病気の多くは外耳炎です。
耳の病気になると頻繁に耳を掻く、頭をブルブル振る、耳を触ろうとすると嫌がるなど、耳を気にする行動が見られます。

症状
・耳たぶや耳の中が赤い
・耳に黒っぽい汚れが付いている
・耳垢が多い
・いつもと違う臭いがする

これらは耳の中で炎症を起こしています。悪化し中耳炎や内耳炎になる前に、なるべく早く動物病院へ行きましょう。

1. 外耳炎(がいじえん)

外耳炎とは耳道(じどう)内に炎症が起きている状態をいいます。特に梅雨や夏場など、湿度の高い時期に多く発症します。

症状と原因
  • 症状
    耳を掻く、頭を振る、赤黒い耳垢が大量に出る、いつもと違う臭いがする
  • 原因
    細菌や耳ダニ、分泌腺の異常、異物混入、などが考えられる

2. 耳血腫(じけっしゅ)

耳のふち「耳介(じかい)」に血液が溜まり腫れる病気です。

症状と原因
  • 症状
    耳を激しく掻く、頭を激しく振る、硬い地面や砂利などがあるところに耳をこすりつける
  • 原因
    他の犬に噛まれる、耳をぶつける、などが考えられる

3. 内耳炎(ないじえん)

中耳炎と内耳炎の多くは外耳炎が進行して鼓膜に穴が開き、炎症が中耳・内耳まで波及する事によって起こる。

症状と原因
  • 症状
    耳に痛みを生じ、頭を傾けたり、回転するように歩く動作が見られる
    症状が悪化すると平衡感覚が失われて倒れたり、嘔吐や食欲不振などの症状も見られる
  • 原因
    外耳炎が進行して炎症が中耳・内耳まで波及
cb_act_kayui

犬の耳のケア方法

犬の耳が病気になる原因として、耳の中がむれる事があげられます。日頃からこまめに耳をチェックし耳の病気予防を心がけましょう。

1. 耳の健康状態を確認

日頃から犬の耳をめくり、健康な耳の状態を知っておきましょう
健康な耳は薄いピンク色の乾燥した皮膚で、耳垢がある場合でも白っぽく乾燥しています。臭いもほとんど無い状態です。この状態を保つように日常的に耳ケアをすることが大事です。

2. 耳の中の清潔さを保つ

耳の中を綺麗にするために、イヤークリーナーを含ませた柔らかいガーゼやコットンで優しく耳の中を拭いてあげましょう。耳の中を清潔に保ち、細菌などによる感染を防ぎます。

3. 耳の中の毛をカット

トリミングサロンなどで耳の中の毛をカットしてもらい通気性を良くします
耳のお掃除は、耳の中を傷つけてしまう可能性があるため、動物病院やトリミングサロンでしてもらう事が推奨されています。

まとめ

耳の病気にかからないためには、耳を清潔に保ち細菌などによる感染を防ぐ事が大切です。
しかし、間違った方法での耳掃除やシャンプー液の耳への流入などが、かえって外耳炎を引き起こす原因となる事があります。日頃からこまめに耳の観察をし、異常が見られたら早めに動物病院へ行きましょう。

私の愛犬は2か月に1度のペースで耳の事で病院へ行っています。
一度お薬を塗ってもらうとしばらくは正常ですが、また赤くなるのを繰り返しています。
耳が弱いと受け入れて、下手に家で耳掃除をするよりも動物病院で診てもらうのが一番だと思っています。

タイトルとURLをコピーしました