犬を飼う前にもう一度考えて欲しい8つの心得

犬の準備

コロナ禍で犬や猫のペット需要が増えています。その一方で安易な飼育放棄も増加しています。
犬を飼うということは、その犬の命を生涯預かるということです。犬は大切な家族の一員です。それ相応の覚悟や準備が必要になります。
命を預かる前にもう一度考えて欲しい、飼い主に必要な8の心得をまとめました。

飼い主に必要な8つの心得

1. 住宅が犬を飼える状況にあること

犬と安心して暮らすためには、犬を飼える住宅に住んでいる必要があります。

ペット飼育不可」の住宅では飼えません

「ペット飼育可能」の集合住宅であっても決められたルールを守り、周辺の住宅や環境への配慮を心がけましょう。

  • 集合住宅の規約をよく確認しましょう。飼育許可手続きや会費を払うなどルールがあります。
  • 犬の鳴き声によるご近所トラブルに注意しましょう。必要に応じて防音対策をしましょう。

2. 犬を迎えることに家族全員の合意があること

犬は大切な家族の一員です。前提として家族全員で命を預かる意識が必要です。

家族の生活スタイルが変わっても「生涯大切に育てる覚悟」が必要です

子どもが実家で犬を飼う場合、就職、結婚などで犬のお世話ができなくなるリスクがあります。両親が犬を愛情持って育ててくれるとは限りません。犬の寿命は十数年、その間に飼い主の生活スタイルが変わっても一生涯、大切にするために家族全員の合意が必要です。

3. 動物アレルギーの心配がないこと

動物アレルギーの心配がある場合、飼う前に内科や皮膚科、小児科などで動物アレルギーの有無を調べておきましょう。もし、動物アレルギー発症の可能性がある場合は、どのような対策をするか、飼う・飼わないを含めて家族内で十分に話し合いましょう。

犬を飼った後に「生まれた子供が動物アレルギーを持っている可能性」もあります

犬を飼った後で、生まれた子供が動物アレルギーであっても、犬も子供同様に大切に育てる覚悟が必要です。後で動物アレルギーが判明した場合でも対策を行えるようにしておきましょう。

4. 世話をする体力があり、その時間を持てること

犬を家族に迎えれば、飼い主は当然その犬のために時間を割かなければいけないです。

1人子どもが増えたのと同じ」ように考えてみてください

犬をいっぱい撫でて一緒に遊ぶこと、1日何回かのトイレ掃除、朝晩ご飯と水の用意、はみがきとブラッシング、日々のしつけ、晴れた日の散歩、など、これらを仕事や家事をしながら毎日普通にやっていく必要があります。
犬も飼い主と同じように年をとり、病気や介護が必要になる可能性もあります。家族でお世話の分担をしていても、毎日忙しくなります。それでも犬の時間を確保する責任が飼い主にはあります。

5. 必要なしつけと周囲への配慮ができること

飼い主は犬のために適切なしつけをする必要があります。適切なしつけは犬との絆を深め、犬を飼う楽しみの一つでもあります。

犬を迎える前にしつけの方法を知る」ことも大切です

飼い主もペットを飼う上でのマナーを十分に意識し、家庭外や近隣社会に対して迷惑をかけないように配慮することが必要です。 しつけ教室に通うことを計画するのもオススメです。

6. 犬の寿命まで大切に育てる覚悟があること

犬の寿命は十数年です。その間、ご飯や水、快適な生活環境を整え、健康管理をし続けなくてはいけません。

高齢になった「ペットを介護する決意」が必要です

適切に育て、特に病気やケガをしなければ犬は長生きします。しかしそれに伴い犬も老衰や認知症になるケースが増えてきます。動物を家族に迎える以上、高齢になった動物の介護をする覚悟が必要です。

7. 経済的負担に問題がないこと

人と同じように犬を育てるには経済的な負担がかかります。食事、生活用品、ワクチン代、トリミング代、医療費など、犬も色々な費用がかかります。

病気やケガによっては高額な医療費」が必要になる場合があります

医療費は民間会社によるペット保険はありますが、公的な保険制度はありません。人間の生活も明日何が起きるか分からない世の中です。
経済的に育てることができなくなるは犬も飼い主も悲しいことです。そうならないよう飼う前から経済的負担を考え家計の見直しも必要です。

犬の生涯費用
  • 小型犬の場合:300~500万円(25万/年)
  • 大型犬の場合:500~700万円(40万/年)

犬を飼い続けるためには、これぐらいの生涯費用が必要なことを意識しておきましょう。

8. 飼えなくなった場合のことも考えにあること

家族構成や生活環境は年々変化していきます。仕事の都合などで転居が必要な場合もあります。ペットを家族として迎え入れるのであれば、転居先にペット飼育可能の住宅を探すなど、ペットを生涯育てる覚悟が必要です。

万が一の際に「代わりに犬を育ててくれる人がいる」ことは重要です

飼い主の不慮の事故や病気など、様々な事情で犬を飼えなくなってしまうケースが出てくることがあります。最悪、万が一の際に、代わりに犬を育ててくれる人を見つけておくことは大切です。

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まとめ

犬との生活はとても楽しいです。
犬は大切な家族の一員です。犬のお世話は毎日のことなので長時間の外出はできません。旅行に行く時も犬も一緒に泊まれるホテルや一緒に遊びに行ける場所や季節を考える必要があります。
もし犬を飼う場合は、飼う前にもう一度考えて欲しいです。
最後に「ある犬のおはなし」という殺処分ゼロを願って作られた手作り絵本があります。YouTubeでも見られますので、犬を迎える前にぜひ見て欲しいと思います。

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