犬が「ガーガー」「ガッガッ」とせきをしているのを聞いたことがありますか?
ガチョウのように「ガーガー」「ガッガッ」と苦しそうにせきをするのは、「気管虚脱(きかんきょだつ)」という小型犬に多い病気の可能性があります。悪化すると呼吸困難を起こすことがあります。
犬の「気管虚脱」についてまとめました。
犬の気管虚脱とはどんな病気か?
1. 気管虚脱とは
犬の気管虚脱(きかんきょだつ)はどのような病気なのか、どいうった犬種がなりやすいのでしょうか。
気管虚脱は小型犬がなりやすいと言われており、 1歳から5歳での発症事例が多いです。
2. 気管虚脱になる原因
気管虚脱は様々な原因が考えられていますが、明確な原因は明らかにならないことが多いです。
気管虚脱の主な症状・治療法
1. 気管虚脱の症状
気管虚脱の症状は、最初は軽いせきなどがみられ、急に症状が進行することがあります。悪化すると気管がつぶれっぱなしになり元に戻らなくなります。悪化することによって、 心臓や肝臓など様々な臓器にも負担がかかり障害が生じることがあります。気管虚脱の主な症状です。
2. 診断方法と主な治療法
気管虚脱はほとんどの場合、レントゲンによって診断されます。息を吸った時と吐いたときの気管の太さをレントゲンで確認し、どちらかで気管が細くなっていれば気管虚脱と診断されます。また、レントゲン撮影でどの部分がどの程度細くなっているかも分かるため、その後の治療に役立ちます。
気管虚脱の自宅でできる対処法
気管虚脱は悪化すると呼吸が大変苦しくなる病気です。早期に発見するとともに、少しでも悪化しないように、自宅でできる対処方法をまとめました。
1. 室内の空調に注意する
室内の空調管理に注意することで気管の負担を軽減できます。高温多湿や乾燥している場所では犬の呼吸が荒くなり、気管に負担をかけてしまいます。エアコンで空調をコントロールしましょう。また、チリ・ホコリの除去や喫煙しない、などの環境改善も大切です。
2. 興奮させないようにする
興奮して呼吸が荒くなると気管に負担がかかり症状が悪化してしまうことがあります。悪化すると呼吸困難になり危険な状態に陥るケースもあります。普段はなるべく興奮させないように気を付けましょう。
3. 適度な運動を心がける
適度な運動や食事のコントロールを行い、肥満しないように注意しましょう。興奮させないとはいえ適度な運動は肥満予防のためにも必要です。症状がでている場合、ドッグランなどで自由に走り回らせるのは危険ですが、散歩させる程度の運動は気管虚脱の犬でも必要です。
4. 首輪からハーネスに替える
首輪につないだリードは、犬が引っ張ることで首に負担をかけます。気管を圧迫しないために、首輪からハーネスに替えることが有効です。
まとめ
私の愛犬も気管虚脱の疑いがあります。そのため、散歩する際には今までは首輪を使用していましたが、ハーネスに替えました。
犬の気管虚脱は放っておくと、呼吸困難にもつながる怖い病気です。おかしいなと思ったら軽視せずになるべく早く動物病院を受診しましょう!