犬と一緒に暮らしていると、犬も人間と同じように「時間の感覚はあるのか」「退屈に感じていないのか」と心配に思うことはありませんか。
犬の1日は人間の時間で例えると何時間なのでしょうか。犬の時間感覚についてまとめました。
犬の時間感覚
犬に限らず人間以外の動物には時間の感覚はないと言われています。時間は人間が生活する上で創り出したものであり、それを犬が理解しているとは言いがたいです。
しかし、犬に全く時間の感覚がないとは言い切れないと思いませんか?犬と生活をしていると散歩の時間やご飯の時間、飼い主の帰宅時間など理解しているように感じることがあります。
病院やトリミングサロン、ドッグランなど何度も同じ場所に訪れていると、過去の記憶があるしぐさをする犬も多いのではないでしょうか。
人間と一緒に暮らす時間が長ければ長いほど、犬も人間と近い感覚を持つようになると言えるのではないでしょうか。
1日の時間感覚
最近では犬の1日の体感時間は人間で言い換えると「約7時間」といわれています。
1. 飼い主が朝から夕方まで仕事や学校で家を不在にする場合
飼い主が8時間も家に居ないと、犬にとっては丸1日飼い主さんと会えないというわけです。そう考えると、お留守番を少しでも短い時間にしてあげたいと考えます。
これから犬を家族に迎えようか悩んでいる方は、犬の体感時間を知ることで、犬に寂しい思いをさせてしまわないか、よく考えるきっかけになります。
2. 天気が悪かったり、忙しくて1日散歩に行けなかった場合
飼い主が忙しかったり、雨で1日散歩に行けなかったりすると、犬にとっては3~4日間散歩に行けないことになってしまいます。
「1日に2回は散歩をしてあげましょう」「運動量の多い犬種は1日に2回以上、あるいは1回の散歩時間を長めにしましょう」とよく聞きます。これは、人間の1日が犬にとっては約3日にあたると考えると妥当な回数だと思えます。

退屈な時のしぐさ
犬も「退屈」という感覚を感じる動物だと言われています。
イギリスの獣医学の研究で「長期間退屈な時間を過ごした犬の脳は縮んでしまう恐れがある」という研究結果が発表されています。「退屈」している時間は苦痛であり「ストレスを感じている」ということです。犬が退屈している時のしぐさをまとめました。
1. とにかく眠る
退屈な時はとにかく眠ります。
シニアになった年齢でもないのに、眠ってばかりいるのは退屈している可能性があります。本当に眠たくて眠っているのか、退屈だから寝ようとしているのか見分けることが大切です。
また、なんとなく目に力が無く、目つきがぼんやりし、顔全体も緊張感がない状態の時は退屈な時です。
2. 体や足をなめている
退屈な時に自分の体や足をなめる時があります。
とくに自分の足の先やお腹などをなめます。なめすぎると皮膚炎を起こすことがあるので注意が必要です。
3. しっぽを追いかけている
自分のしっぽを追いかけまわしている時は退屈している可能性があります。
一人遊びの1つで、しっぽを追いかけて興奮しすぎるとしっぽを本気で噛んでしまって怪我をすることがあります。
まとめ
犬の1日は人間の時間で約7時間といわれています。また、犬にも「退屈」という感覚があることが分かりました。
犬の寿命は平均10年から15年で、飼い主と一緒にいられる時間はそう長くはないです。
愛犬が「退屈だ」と感じる時間を少なくする努力をしていきましょう。