犬が同じ場所をくるくる回る6つの理由

犬のハテナ

愛犬がくるくる回る姿を見たことがある飼い主さんは多いのではないでしょうか。
しっぽを追いかけて回っていたり、排泄の前に必ず回っていたり、様々な状況があります。
犬が同じ場所をくるくる回る理由とその対処の仕方についてまとめました。

同じ場所をくるくる回る理由

1. 嬉しくて興奮している

ごはんをあげる前や散歩の前、飼い主が帰ってきた時などに犬がくるくる回る場合は、嬉しくて興奮しているサインです。
自分のしっぽを追いかけながら回るのが楽しくてくるくる回る犬もいます。しかし、回転頻度が増えたり、しっぽを噛むなどの行動はストレス行動の可能性があるので注意してください。

2. ストレスや不安を和らげるため

運動不足やひとりで過ごす時間が長いことによるストレスや、恐怖感、不安感から犬はくるくる回り、ストレスを和らげようとすることがあります。
エスカレートすると、頻繁に回るようになったり、回りながら自分のしっぽを噛んだり、うなったりすることもあります。

3. ウンチ前の安全確認

ウンチをする時の体勢は、犬にとってとても無防備です。
そのため、ウンチをしている時に敵に襲われたりしないように、周囲の安全をくるくる回って確かめることがあります。飼い主がそばにいて、敵がいる環境ではなくても野生時代の習性が残っています

4. 寝場所を整えるため

犬が寝床でくるくる回るのは、寝床を自分好みに整えるためです。
元々犬は雑草が生い茂ってデコボコのある場所で寝ていました。快適な寝床を作るために、寝る前にはくるくる回って寝床を整えていた習性が今も残っています。
くるくる回るだけでなく、足で寝床を一生懸命に掘るしぐさも見られることが多いです。

5. お尻に異常がある

お尻にうんちが付いている、皮膚が炎症している、などお尻に不快感がありくるくる回ることがあります。お尻付近にでき物や腫れ、傷が無いか確認しましょう。
犬が回りながらお尻を気にしていたり、お尻歩きをするような様子が見られたら、お尻に何か異常を感じているサインの可能性があります。注意して見てあげてください。

もし肛門に異物が挟まっていたら、無理に引っ張って抜こうとはしないでください。つまんで犬が動いた時にすぐ抜ければ良いですが、無理に引っ張って腸を傷つけてしまうことがあります。抜けない場合は獣医師に相談しましょう。

6. 耳や脳の異常

中耳炎や脳炎、しゅようなどが原因で平衡感覚を失い、意図せずにくるくると回っている可能性があります。
耳や首の動きが安定しなかったり、嘔吐、食欲不振、けいれんなどの症状がある場合は、危険な病気を抱えている可能性があります。見逃さずに病院を受診しましょう。

また、犬は高齢になると人間と同じように認知症になることがあります。この場合はくるくる回るというよりも同じ場所を円を描くようにしてゆっくり回ります。

くるくる回る

くるくる回る時の対処方法

犬がくるくる回っている時、飼い主はどのようなことに気を付けたら良いかをまとめました。

1. 嬉しくて興奮している時

犬がポジティブな感情で回っている場合は特に心配しなくて良いです。
「おすわり」などの指示を出し、一旦落ち着かせてからごはんをあげたり、散歩に行くようにしましょう。

2. ウンチ前や寝床を整えている時

ウンチをする前の安全確認や、寝床を整えている時にくるくる回っている場合は特に気にする必要はありません。
逆に様子を観察しようとじっと見たり、物音をたてたりすると犬は落ち着かず中断してしまいます。
構わずにそっとしてあげましょう

3. ストレスが原因の時

運動不足や飼い主とのコミュニケーション不足など何かしらのストレスを抱えている場合は、散歩の時間をのばしたり、たくさん遊んであげたり、ストレスの原因を解決してあげましょう。

4. 病気が原因の時

少しでもおかしいと思うことがあれば、早めに獣医師に診てもらいましょう。その際にはくるくる回る様子の動画を獣医師に見てもらうようにしましょう。

5. 回っても褒めない 

自分のしっぽを追いかけてくるくる回る姿を、飼い主が「すごいね!可愛いね!」とポジティブな反応をすると、褒められたと勘違いし繰り返してしまう場合があります
悪い行動ではないですが、あまり繰り返さないように注意して観察しておきましょう。

まとめ

犬がくるくる回っている理由が何であれ、周辺の家具や壁などにぶつかってしまわないように、安全を確保しましょう。
家具の角など犬がぶつかりやすいところにはコーナーガードを取り付けたり、足腰に負担がかからないようにフローリングにはマットを敷くなどして、足元が滑らないように環境を整えることも大切です。
くるくる回る時は、その時の状況をよく見て犬の気持ちに寄り添ってみましょう。

タイトルとURLをコピーしました