犬は言葉を話すことはできません。そのため、吠えることで気持ちを伝えたり、行動で相手に気持ちを伝えます。犬が飼い主に遊んで欲しい時に見せるサインについてまとめました。
プレイバウ(遊びに誘う時の仕草)
犬が飼い主を遊びに誘う時の仕草で「プレイバウ」と呼ばれている仕草があります。
相手に対して「遊んで欲しい」と遊びに誘う気持ちを体で伝えています。
プレイバウの仕草
プレイバウの仕草は、頭を低く下げて前足を前に伸ばし、お尻を高く上げる格好をして遊びに誘う仕草です。プレイバウの仕草をしながら吠えて遊びに誘う犬もいます。
プレイバウをする犬
プレイバウは全ての犬がするわけではなく、頻繁にする犬もいれば全くしない犬もいます。
飼い主や犬にだけでなく、ネコや他の動物に対して行う犬もいます。
私の愛犬は、家のハムスターにプレイバウをします。飼い主にはしないのですが、ドッグランで初めて会うワンちゃんとお互いにしっぽをブンブン振りながらプレイバウをしていました。
プレイバウの他の意味
実はプレイバウには他の意味が込められている時もあります。プレイバウの他の意味を紹介します。
1. 相手に一旦落ち着いて欲しい時
遊んでいる最中に急に犬がプレイバウをしてきた時は、いったん落ち着いて欲しい場合です。一度休憩をするなどして、犬も飼い主も一旦落ち着きましょう。
2. 攻撃性が無い事を伝えたい時
遊びはヒートアップしているけど「本気で攻撃する気持ちはないよ」と、相手に対して気遣っている時に見られます。犬が噛む真似をしたとしても「あくまでも遊びやっている」という気持ちでしていることになります。
3. 機嫌の悪い相手に対してなだめようとしている時
相手がイライラしている時や怒っている時など「そんなに怒らないで」という意味を込めてプレイバウをする時があります。飼い主がイライラしている気持ちが犬に伝わってしまうと、犬も不安な気持ちになってしまいます。
飼い主がイライラしてしまった時には一度気持ちを落ち着かせリフレッシュしましょう。
4. 犬が怒っている時
歯をむき出して「ウゥー」とうなりながら、プレイバウの仕草をする時があります。そんな時は、犬が怒っている時です。「今から喧嘩してやるぞ」という意味があります。
うなっていたり歯をむき出しにしながらプレイバウをしている時は注意してください。
犬が遊んで欲しい時に見せる4つのサイン
プレイバウだけでなく、犬が遊んで欲しい時に見せる仕草は他にもあります。愛犬がどんなサインを送っているか、観察してみてください。
1. ひざや腕を前足で触ってくる
前足をトントンと飼い主のひざに乗せたり、腕を触ってくる場合は、飼い主に甘えたい気持ちをアピールしているサインです。
2. おもちゃを目の前に運んでくる
犬が自分のおもちゃを飼い主の目の前に運んでくる場合は「構って欲しい」「遊んで欲しい」という気持ちを直接的に表現しています。おもちゃを差し出されたらできる範囲で犬の要求を満たしてあげることが大切です。
3. 部屋を走り回る
おとなしかった犬が急に部屋の中を全速力で走り回る時があります。この仕草は「体力が余っているので飼い主と遊びたい」という気持ちの表れです。
この仕草が見られる場合は鬼ごっこのように部屋中を走り回るだけでも犬の遊んで欲しいという欲求を満たすことができます。しかし、部屋を走りまわる際には、犬が家具などに衝突したり、足を滑らせケガする可能性もあるため注意が必要です。
散歩に行ったりおもちゃを用いて体全体を動かす遊びをするのも良いでしょう。
4. 甘えた鳴き声をする
激しく体を動かす遊びではなく「少しおもちゃで遊んで欲しい」「構って欲しい」という場合は「くぅーん」や「きゅるる」「ぐうぐうぐう」といった甘えた声を出します。
甘え声を飼い主に示した場合は、遊ぶことと同時に「抱っこ」「なでなで」を求めている場合もあります。犬とスキンシップを取りましょう。
まとめ
犬が飼い主に気持ちを伝えようとしている姿はとても愛おしいです。
愛犬の「遊んで欲しい!」というサインを見逃さずに、一緒に楽しく遊びましょう。