子犬を迎える前に知っておきたい新生児・少年期・青年期の育て方

犬の準備

犬の成長はとても早く、小・中型犬の1歳は人間の15~17歳と言われています。
「三つ子の魂100まで」と人間は言われますが、犬は1歳までがとても重要な時期と言われます。
その1歳の成長過程について、知っておけば良かったと後から思った事もたくさんあったので子犬の成長の流れとその時期の育て方をまとめました。

新生児(3~12週まで)の育て方

1.離乳食の開始

新生児は社会化のはじまりです。まずは、離乳食の開始です。

生後、3週目頃に乳歯が生え始め、5~6週目頃に排泄ができるようになります。この頃、離乳食に興味をもち、食べ始めるようになります。この時期の食事は、子犬用のドライフードを温めたお湯か、犬用ミルクを入れてふやかしたものを与えます。3~4か月までこの食事となります。

4か月以降は少しずつドライフードのみに切替えます。一日の量を3回から5回に分けて少しずつ与えます。便の状態を考慮しながら、痩せていたら量を増やします。
私はどの程度が痩せているのか分からなかったので動物病院の先生に診てもらっていました。体の肉付きで痩せ具合を確認されていました。

Point

餌の種類がたくさんあるので、よく説明を読んでワンちゃんにあったものを買いましょう

2.色んな物に慣らす

適応力の成長

この時期は、人や動植物、無機質な物まで色んな物に慣れることに適した時期です。

成犬になった時の性格やストレスのため方などに影響する大事な時期です。人に触られることも慣らす必要があります。つめや口を触るなど、お手入れや健康維持に欠かせない「触れられることに慣らす」というトレーニングを行いましょう。

コミュニケーション能力の成長

兄弟犬や他の犬と遊ぶことで、犬同士の会話を身につけたり、噛む力の加減も覚えます。コミュニケーション能力が育つ時期です。

犬の生涯を決める大事な時期となります。早い時期に親犬や兄弟犬と離され犬同士のコミュニケーションを学ばないままペットショップに来てしまった子犬もいます。犬を迎える時はこういったことも知ったうえで選んだ方がよいかもしれません。

*生後56日以下の子犬の販売を禁じた法律は2021年6月1日に施行
Point

トレーニングはドッグフードを与えながら楽しくやりましょう

3.ワクチン接種

新生児の時期にワクチン接種となります。

ワクチン接種時期
  • 1回目
    生後50日前後

    混合ワクチン

  • 2回目
    1回目から3~4週目

    混合ワクチン

  • 3回目
    2日目から3~4週目

    狂犬病予防接種

親犬からもらった抵抗力が切れると感染症にかかりやすくなります。そのため、この時期のワクチン接種は飼い主の義務になります。

*法的義務:狂犬病予防接種

社会化の時期で外に連れて行ってあげたいですが、他の犬や外の環境に接触させるのは危険です。ペット用のカートや抱っこでお散歩に出かけましょう。

私の家ではペット用スリングを購入し、抱っこでお散歩をしました。他の犬や人と挨拶をしたり、車や電車のような大きな音に慣れさせたりしました。

社会化をしっかりしてあげる事は、愛犬にとっても飼い主にとっても楽しい将来に繋がるかと思います。

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少年期(12週~6ヶ月まで)の育て方

1.歯の生え変わり

12週目を超えると、乳歯が抜け始めて永久歯が生えてくる時期になります。
歯が抜けると、歯ぐきが”むずがゆく”て色々な物を噛みます。噛むことにより歯ぐきが丈夫になります。

歯垢を落とす機能性おもちゃを家のワンちゃんに与えました。そしてカミカミしている間に歯は抜けていました。

床にぽろっと落ちている事もありましたが大半は食べてしまっていました。
収集できた貴重な歯は捨てずに大切に残しています。

2.お散歩デビュー

最後のワクチン接種が終わり、2週間程たてばお散歩に出かけることができます。

お散歩は社会化によい影響を与えるため、お散歩が行けるようになったら1日1~2回、お散歩に出かけて、様々な事に慣れさせましょう

私の家のワンちゃんは、最初の散歩では右へ左へ自由にリードを引っ張り全くまっすぐには歩けませんでした。

すべてが新鮮で興味深く嬉しかったのでしょう。でもこれでは困ると思い、この後しつけ教室に通う事になりました。

青年期(6か月~1歳まで)の育て方

1.性的な成長

6か月を経過するとオスは縄張り意識が芽生えてマーキングをし始めます。ホルモンの影響もありマウンティングも見られますが、させないように注意しましょう。
メスはこの頃から妊娠できる準備が始まり、陰部が腫れたようになり出血することがあります。避妊や去勢手術を行う場合は成熟期を迎える前に行うのが望ましいです。

避妊・去勢手術の時期は動物病院によって方針が様々なようです。

私のかかりつけ病院は8か月に手術する事を推奨していたので、8か月に手術をしました。子犬を迎えたら予防接種の時期から病院と手術の時期を相談するのが良いと思います。

2.犬の反抗期

犬の思春期にあたるこの時期は犬の反抗期の時期です。

犬の種類や性別、性格によって時期も程度も違いますが、どの犬にもあります。

犬の反抗期
  • おすわり、まて、をやらなくなった
  • 眠っている時など、触るとうなる
  • 物音や掃除機に吠える
  • トイレを失敗する

「今、反抗期なんだ!ちゃんと成長しているなあ」と思うと可愛く愛おしく思います。行動に変化があっても動揺せず、いつも通りのルールを守り必要以上に叱らず見守る事が大切です。

まとめ

育て方は正解がなく、どうしたら良いのか分からない事が多いです。
その都度、動物病院の先生やしつけ教室の先生、犬の先輩に教えていただきましょう。

大変だと感じた事ばかり書いていますが、7か月頃からはワンちゃんの感情表現も豊になり、信頼関係が築けているとワンちゃんからも愛情を感じます。本当に愛おしくなります!

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