犬が散歩を嫌がる理由と対処法

犬のお出かけ

愛犬と楽しく散歩ができているでしょうか?
犬にとって散歩は大切な運動時間です。嫌がるからといって、散歩に行かないでいると健康に問題がでる可能性があります。犬が散歩を嫌がるのには必ず理由があります。原因とその対処方法についてまとめました。

犬が散歩を嫌がる理由

犬が散歩を嫌がる理由は様々です。よくある原因は次のとおりです。

1. 外で怖い思いをした

散歩をしている時に怖い思いをしたことがあると、それがトラウマになり散歩が嫌いになることがあります。例えば、そばを車が通ったりや工事現場の横を歩いて大きい音が怖かった、他の犬に吠えられて怖かった、などです。
また、他の犬と遊びたくないのに遊ばされたり、行きたくない方向に無理やり引っ張って連れて行かれたりした場合、犬自身にとって嫌な思い出と散歩が結びついてしまうことがあります。

2. 小さい頃に外出する経験をしていない

子犬の時(社会化期)に外に出る経験をしたことがない犬は、そのまま散歩が苦手になってしまうことがあります。室内では経験することのないニオイや、車や電車の音、見知らぬ犬や人に対して怖がるようになります。子犬の時に必要なワクチン接種を終えたら、社会化のために散歩することが大切です。
また、保護犬の場合に、散歩をした経験がなかったり、ずっと狭い場所で飼育されていた経験があると、散歩に慣れておらず怖がってしまうことがあります。

3. 犬が楽しいと思える散歩をしていない

犬の散歩は人間のウォーキングとは違います。犬の散歩は歩くだけではなく、ニオイを嗅いで犬同士の情報を得ていると言われています。犬にとってニオイを嗅ぐ行為は脳を活性化させます。ニオイを嗅いで動こうとしない犬を引っ張って歩かせようとするのではなく、犬が楽しいか満足しているかを感じ取ることが大事です。
また、散歩する時の天気も大切です。犬は人間以上に暑いのが苦手です。雨で体や足が濡れるのを嫌がる犬もいます。

4. 散歩のときの首輪やハーネスが嫌い

散歩のときに着ける首輪やハーネスがくるしく感じるため、散歩に行きたがらないことがあります。散歩中に飼い主が強く引っ張る行為が、特に身体が小さな犬には辛く感じていることがあります

5. 病気や老化で運動ができない

散歩が好きだったにも関わらず、急に散歩を嫌がるようになった場合、病気やケガが考えられます。ヘルニア(椎間板ヘルニア)や関節の病気(股関節形成不全)の違和感や痛みから散歩を嫌がったり、高齢で筋肉の衰えから歩くのが辛くなり散歩に行きたがらなくなることがあります。いつもと様子が違う場合はすぐに動物病院へ行きましょう。

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散歩嫌いを治す方法

散歩嫌いを治そうと無理に外へ連れ出してしまうと逆効果になります。散歩に苦手意識を持ってしまった犬に対して、工夫できる対処法を整理しました。

1. 短距離から散歩を始める

まずは毎日5分で良いので外に出る練習をします。最初は歩かなくても抱っこでも大丈夫です。誰もいない静かなところや、土や草の上においてニオイを嗅がせるだけで効果があります

散歩ポイント
  • 少し歩けただけでもたくさん褒める
  • 毎日続けて成功体験を積み重ねる
  • 飼い主自身も犬との散歩を楽しむ
    嬉しそうな飼い主の姿を見ることで、愛犬も散歩を楽しめるきっかけになります

2. コースや時間を変更する

散歩の途中で怖い思いをしてしまった犬の場合、他の犬があまり通らない散歩コースや静かな時間に変更してみましょう。また、途中で犬に会っても無理に近づけないようにしましょう。

3. 首輪やリードを変えてみる

首輪が犬にあっておらず、きつい、緩いなどで違和感がある場合は、首回りのサイズに合った首輪にかえましょう。犬がパニックになる可能性もあるので、首輪やハーネスが抜けないように十分気を付けます。リードが長すぎるとパニックになった犬が走り出すことがあるため、慣れないうちは短めのリードを使うようにしましょう。

4. 雨の日は無理に散歩をさせない

雨が苦手な犬の場合は、雨の日には無理に散歩に行かないようにしましょう。犬用のカッパもありますが、カッパに違和感があり、嫌がる犬もいます。雨に濡れるのを嫌がる犬にカッパを着せて散歩をさせると、晴れの日も散歩が嫌いになる可能性があります
外で排泄をする犬で、雨の日も外に出る必要がある場合は、短距離で排泄だけをさせて、家に帰ったら足の裏や濡れたところを綺麗にしてあげましょう。

まとめ

犬が散歩を嫌がる理由は様々です。普段散歩が好きなのに突然嫌がるようになった場合は、ケガや体調不良の場合があるので注意をしてください。無理やり散歩に連れて行くことはかえって散歩嫌いになりかねません。
飼い主さんは、愛犬に散歩の楽しさを知ってもらえるように焦らずじっくり愛犬と向き合ってあげてください。

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