犬のコマンドトレーニング

犬のしつけ

犬のしつけやトレーニングに欠かせないのがコマンド(合図)です。「おすわり」や「まて」など基本的なコマンドを覚えておくことは日常生活において大切です。コマンドの種類や、犬にコマンドを教える時のコツをまとめました。

犬のコマンドとは

「コマンド」とは犬に対しての「合図」です。犬に特定の行動(オスワリやマテなど)をしてもらいたい時に、犬にコマンドをすることで「○〇をして欲しい」ということを犬に伝えることができます。
コマンドには言葉以外のコマンドがあり、手や指の動きで合図を出すことをハンドシグナルといいます。

1. 犬のコマンド(合図)の種類

日常的によく使う犬のコマンドをいくつか紹介します。

犬のコマンド
  • オスワリ
    その場で座って過ごす
  • ダウン(フセ)
    その場で伏せて過ごす
  • マテ
    指定された時間まで動かず過ごす
  • ハウス
    クレートやケージに入りほえずに過ごす
  • ヒール
    散歩の際に、飼い主の左横について留まる、歩く
  • ワンツー
    指定された場所で排泄をする
  • オイデ(カム)
    呼ばれたら足元まで来る
  • モッテコイ
    指定されたオモチャなどを手元まで持ってくる

2. 犬のコマンドの選び方

コマンドの数をあげればキリがありませんが、何でも教えれば良いという訳ではありません。
犬とトレーニングを始める前に、犬にとって分かりやすく、覚えやすいコマンドを選んであげることが大切です。上手なコマンドの選び方をまとめました。

① シンプルな言葉を選ぶ

犬のコマンドには、短い言葉を選びましょう。シンプルで短い言葉は犬にとって覚えやすく、しつけがスムーズに進みます。

② 日常生活であまり使わない言葉を選ぶ

日常生活の会話でよく使う言葉はコマンドとして選ばないようにしましょう。
犬にはなしかけていない場面でも使う言葉だと、犬はそのコマンドに従うべきなのか、そのまま聞き流しても良いのか分からなくなり、混乱してしまう場合があります。

③ 家族でコマンドを統一する

コマンドは家族で同じものを使うようにしましょう。例えば同じ意味の「ダウン」と「フセ」に対して、家族で統一せずに言葉を使うと犬を混乱させてしまいます。

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犬にコマンドを教えるトレーニング

犬にコマンドを教える際には「コマンド」→「教えたい行動」→「ご褒美」を何度も繰り返すことが必要です。なかなか上手に覚えてくれない場合もあります。コマンドを教えるためのコツをまとめました。

1. コマンドで教えたい行動を練習する

「コマンド」と「教えたい行動」の間に時間が空いてしまったり、他の行動をしてしまうと、犬はなかなか上手にコマンドを覚えてくれません。
そのために、コマンドを出す前に教えたい行動を犬がなるべくスムーズにできるように事前に練習をしておきましょう。

2. おやつで褒めながら教える

犬はおやつ欲しさに意欲的にトレーニングに取り組み、新しいことを覚えてくれます。成功したらおやつのご褒美でしっかりと褒めてあげながら教えるようにしましょう。
ご褒美のおやつは犬が大好きなものを選びましょう。ご褒美が犬にとって嬉しいものであるほど集中力がアップします。

3. トレーニングは短時間で区切る

犬の集中力は短いので、5~10分程度の短い練習を1日に2.3回行うのがおすすめです。
子犬は成犬よりもさらに集中できる時間が短いので、トレーニングは3分ぐらいの短時間で区切りましょう。

まとめ

普段の生活の中でしつけは大切です。しかし必ずできなければいけないと必死になることはありません。それよりも普段からのコミュニケーションを通して信頼関係を築くことの方が大事です。
できないから叱ったり怖い顔になったりせず、コミュニケーションの1つの遊びの時間としてコマンドトレーニングをしてみてください。

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