日本犬は全部で何種類!?それぞれの特徴は!?

おすすめ

「日本犬」は日本を原産国とする純血種で、現存する日本犬は「柴犬」「秋田犬」「北海道犬」「甲斐犬」「紀州犬」「四国犬」の6種のみに限定されています。日本犬の6種は国の天然記念物にも指定されていて、日本特有のものとして大切に扱われています。日本犬の特徴や性格をまとめました。

日本犬の種類と特徴

日本を代表する日本犬は次の6種になります。それぞれの特徴と性格です。

1. 柴犬(しばいぬ)

柴犬(しばいぬ)
  • サイズ オス:40センチ、メス:37センチ
  • 体 重 成犬:約9㎏~12㎏
  • 毛 色 赤、黒、ごま(赤毛に黒毛が混ざる、黒ごま:黒が強い、赤ごま:赤が強い)

大きさはメスのほうが若干小柄です。柴犬は日本犬でも小柄な部類に入りますが、その体格は均整がとれていて筋肉質です。どの毛色もあご下やお腹の毛が白色であることが理想とされています。
性格は、飼い主に対して忠実で自立心に富んでいます。犬らしく活発で飼い主と一緒に散歩することが大好きです。心を許した飼い主に対しては、くるんと巻いたしっぽを大きく振りながら笑顔で愛嬌を振りまいてくれます。しかし、初対面の人に対してすぐしっぽを振って近寄っていくようなタイプではありません。
昔から番犬や狩猟犬として重宝されるほどの勇敢さや利口さ、忍耐強さも兼ね備えています。警戒心が強く、時には攻撃的な一面もあり、頑固で神経質な面も持ち合わせています。

2. 秋田犬(あきたいぬ)

秋田犬(あきたいぬ)
  • サイズ オス:67センチ、メス:61センチ
  • 体 重 成犬:約30㎏~60㎏
  • 毛 色 赤、虎(赤虎、黒虎、霜降り虎)、白、ごま

秋田犬の性格は穏やかで落ち着いています。忠犬ハチ公でも知られているとおり、飼い主に対する愛情が深くとても従順です。家族以外の人や家族でも自分より順位が下だと思った人に従うことはありません。そのため、子犬の頃から、 上下関係をしっかり認識させることが大切です。
もともとは秋田の熊の狩猟犬として飼育されていたことから、猟犬としての性質を引き継いでいるため、保守的で警戒心が強い部分もあります。

3. 北海道犬(ほっかいどうけん)

北海道犬(ほっかいどうけん)
  • サイズ オス:50センチ、メス:47センチ
  • 体 重 成犬:約20㎏~30㎏
  • 毛 色 ごま、虎、赤、黒、黒褐色、白

北海道犬は別名「アイヌ犬」とも呼ばれます。北海道の先住民であるアイヌの人と共に暮らし、熊などの猟犬として活躍する犬でした。携帯会社のCMでおなじみの「お父さん犬」が北海道犬です。
性格は、非常に忍耐強いとされています。猟犬らしく警戒心が強く、勇ましい性格ですが、飼い主に対しては忠実で従順です。

4. 甲斐犬(かいけん)

甲斐犬(かいけん)
  • サイズ オス:50センチ、メス:45センチ
  • 体 重 成犬:約14㎏~18㎏
  • 毛 色 黒虎、赤虎、虎

甲斐犬は別名「甲斐虎」とも呼ばれます。その名の通り虎柄の被毛がスタンダードです。黒一色など単色で生まれた場合も成長するにつれて徐々に虎模様が入ってきます。山岳地帯で暮らしていた特性から、非常に筋肉が発達していて足腰が強くなっています。
性格は「一代一主」の犬といわれるほど、主人への忠誠心が強い犬です。外では他の犬や人間に警戒心をあらわにしますが、家では飼い主に甘えることもあります。飼い主以外には懐きづらく、気性が激しいです。攻撃性が高いのでトラブルには十分気を付けましょう。

5. 紀州犬(きしゅうけん)

紀州犬(きしゅうけん)
  • サイズ オス:52センチ、メス:49センチ
  • 体 重 成犬:約14㎏~27㎏
  • 毛 色 白、赤、ごま

紀州犬は今の和歌山県、三重県付近の山岳地帯で生まれ、ウサギやタヌキ、鹿や猪を狩る狩猟犬として活躍してきました。がっしりとした骨格を持ち、ずんぐりむっくりした体格が特徴です。
忍耐強く落ち着いた性格で、飼い主に対しては忠実で真面目な気質です。警戒心が強く飼い主以外には慣れにくい傾向があります。

6. 四国犬(しこくいぬ)

四国犬(しこくいぬ)
  • サイズ オス:52センチ、メス:49センチ
  • 体 重 成犬:約15㎏~25㎏
  • 毛 色 ごま、赤、黒褐色

四国犬はオオカミに似た目をしていて野性味あふれる姿が魅力です。
性格は、闘争心が強く一般的なペットとしては飼育しにくいです。飼い主に対しては非常に従順で忠実ですが他の人には心を許そうとはしません。闘争心が強く他の動物に対して攻撃的な面があります。

まとめ

国の天然記念物に指定されている6種類の日本犬は、どの犬も飼い主への忠誠心が非常に強いことが分かります。また、猟犬であることから警戒心が強く、場合によっては攻撃的になることもあるということが分かりました。そのため、子犬の時からしっかりとしつけをし、飼い主がリーダーシップをとり良好な関係を築くことが大切です。
日本人の良きパートナーとして歴史が長い日本犬、一生に一度は日本犬を飼いたいと憧れている人も多いのではないでしょうか。

タイトルとURLをコピーしました