犬のジャンプは危険!?ジャンプのリスクと対策方法

犬のハテナ

犬がジャンプしている姿は楽しそうに見えます。しかし、犬のジャンプは骨折やケガのリスクが伴っています。シャンプによる悪影響とジャンプをやめさせる方法をまとめました。

なぜジャンプをするのか

まずは犬がジャンプをする理由を知り、より愛犬のことを理解できるようにしましょう。

1. 挨拶するため

犬は人間に挨拶をするためにジャンプすることがあります。
多くの犬は、顔を合わせて挨拶するのを好むため、人の高さに合わせるためにジャンプをしています。

2. 注目されたいため

飼い主に注目されたいためにジャンプをしていることがあります。

以前に犬がジャンプをした時に、飼い主が愛犬と遊んだり、手を差し出したりした経験はありませんか?その場合、犬はジャンプすると注目してもらえる、かまってもらえると覚えてしまい、よりジャンプをするようになってしまうことがあります。

3. 体力や欲求を持て余しているため

小型犬など室内飼いをしている場合に、体力や欲求を持て余してジャンプするようになっていることがあります。

ジャンプによるリスク

犬のジャンプは「元気、喜んでいる」と受けとめてしまいがちです。しかし、犬の体調のことを考えると基本的にはやめさせた方が良いとされています。ジャンプのリスクについてまとめました。

1. 椎間板ヘルニア

ジャンプによって椎間板ヘルニアになる可能性があります。椎間板が脊髄を圧迫する病気です。
遺伝的にダックスフンド、フレンチブルドッグ、コーギーなどかかりやすいことが知られていますが、垂直方向へのジャンプで腰に負担がかかると、全ての犬種で発症しやすくなるので要注意です。

重症化すると後足を引きずったり、下半身に麻痺が起こります。

2. 骨折などのケガ

ジャンプの着地の瞬間に骨折する危険性があります。
トイプードル、イタリアングレーハウンドなど、骨の細い犬種では特に注意が必要です。
硬い地面に前足から着地した場合は前足の骨を、垂直ジャンプで後足から着地した場合は後足の骨を骨折することが多いです。
バランスを崩した姿勢で着地して、そのまま転んでしまい、家具などに体をぶつけてケガをするケースもあります。

3. パテラ(膝蓋骨脱臼:しつがいこつだっきゅう)

「パテラ」は小型犬に多い疾患で、膝のお皿がはずれてしまう関節疾患です。
遺伝が関係すると言われていますが、滑る床での生活やジャンプが発症のリスクを高めます。
パテラは軽症から重症まで4段階に分類され、グレードが高い場合は外科手術による治療を行うのが一般的です。

4. 人がケガをする

犬がジャンプすることで、飼い主の顔に激突したり、目に前足の爪が入って角膜を傷つけてしまうことも考えられます。
ケガをするのが飼い主であればまだしも、もし相手が他人だとしたら大変です。

ジャンプをやめさせる方法

犬がジャンプをしないための対策として、飼い主としてどのようなことをすれば良いかまとめました。

1. 無視をする・背を向ける

飼い主が近づいた時に立ち上がったら、すぐに背を向けます。
愛犬にとっては大好きな飼い主に無視をされると悲しい気持ちになり、立ち上がろうとしなくなる可能性が高くなります。

2. 大きな音でびっくりさせて静止後に褒める

無視をするだけでは興奮がおさまらずジャンプし続ける時は、大きな音を出してびっくりさせます。
その時にジャンプがやめられたらすぐに褒めます。ご褒美をあげるのも良いです。
愛犬に「ジャンプをやめたり静かにしたら、褒めてもらえた!ご褒美がもらえた!」という嬉しい気持ちを感じてもらえたら、その後ジャンプをしなくなる可能性が高くなります。

3. 高い位置で食べ物を見せない

高い位置でおやつやご飯を持つと、飛びつきたいという気持ちを高めてしまいます
愛犬の口先の高さに持つことで立たない姿勢に誘導しましょう。

4. 普段からつかまり立ちをさせない

普段からつかまり立ちをさせていると、立ち上がることへの抵抗感がなくなり癖になってしまいます。
つかまり立ちをすると下半身の関節に負担をかけ続けることとなり、ケガや不調の原因になりかねません。

5. 部屋の環境を整える

飛び降りたり、飛び越えたくなる家具がある場合、配置を変えてみることでジャンプができないように対策をしてあげましょう。ジャンプしないように段差を小さくするアイテムもあります。

6. 不必要に興奮させない

犬は興奮している時にジャンプをします。
そのため、不必要に興奮させないようにしましょう。興奮している時は「おすわり」「まて」「ふせ」など、ジャンプできない姿勢を指示します。
指示通りにできればご褒美をあげましょう。「ジャンプをしないほうが良いことがある」と学習することで、ジャンプをやめさせることにつながります。

まとめ

垂直に飛ぶジャンプだけでなく、つま先立ちさせないなど、小さな対策の積み重ねが、ケガや下半身の不調の予防に繋がります。
愛犬が健康な日々を長く過ごせるようにジャンプの対策をしましょう。

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