犬はなぜ穴掘りをするのか?犬の穴掘りの理由

犬のハテナ

犬はときどき穴掘りをします。
室内犬も、屋外の土を掘るのではなく、クレートの中に入ってカリカリカリと穴掘りをします。布団の上でもホリホリします。この穴掘りは一体どんな意味があるのでしょうか。
穴掘りを止めさせた方が良いのか、放っておいて良いのか、犬の穴掘りについてまとめました。

犬が穴掘りをする理由

犬が穴掘りをするのにはいくつかの理由があります。

1. 本能

イヌ科の動物の習性で、「巣穴を掘る」や「狩りをする」という習性があります。
犬が寝る前にホリホリしてクルクル回る動作は、巣穴を作って居心地よく寝どこを整えているからです。また、土の中から獲物や食べ物の匂いがするという本能で、穴掘りをします。

2. 遊び

犬は遊びで穴掘りをすることがあります。遊びで楽しくて、気分が高揚している時にホリホリします。また、食べ物やおもちゃを誰かに見つからないように隠して後で楽しもうとしてホリホリすることがあります。
遊びの後やご飯の後で満足した場合にも、くつろぎの場所を求めてホリホリします。

3. ストレス・病気

ストレスや病気(常同障害)によって穴掘りをすることがあります。
生活環境が満たされていないことによるストレスで穴を掘ります。おもちゃも無く、運動も足りず、くわえたり引っ張ったりなどの犬らしい動きもできない時、ストレスで穴掘りをします。

「常同障害」とは意味のない行動を繰り返す不安障害の一種で、10分も20分も穴を掘り続けていたり、声をかけてもやめないなど、見ていて明らかにおかしい穴掘りは常同障害の一つです。

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犬の穴掘りの対策

犬の穴掘りは本能でしている場合が多いです。本能であれば自然な行動であり止められないですが、放置していると犬や飼い主が困ることがあります。犬の穴掘りの対策です。

ガーデニングをしていて荒らされる場合

大切なガーデニング場所で穴掘りをされることがあります。植物を荒らされることも困りますが、球根などの誤飲は愛犬の生死にも関わり、ガーデニング場所での穴掘りは大変危険です。
その場合は「犬が自由に穴掘りできる遊び場を作る」対策が有効です。
ただ場所を作っただけでは愛犬がそこを遊び場だと分かりません。飼い主がわざとそこに穴を掘ってオモチャを埋めてみせ、愛犬がそこを掘り返したら褒めてあげることを繰り返します。そうすることで、そこで遊ぶことが習慣になってきます。

犬自身の体を痛めるような場合

爪を痛める程の穴掘りの場合、やめさせようとて怒ると、ストレスでさらに悪化しかねません。
その場合は「犬の関心を別のモノに向けさせる」対策が有効です。
掘ってはダメと言って、やめられたら褒めてあげましょう。散歩に行ったり、ボール遊び、ロープ遊びなどしてコミュニーケーションをとりながら楽しく遊ぶようにしましょう。

常同障害の場合

異常な行動である「常同障害」で穴掘りをし続けることがあります。常同障害も普通のストレスも、元々の問題は精神的なストレスです。
そのため「生活環境を改善する」対策が有効です。
遊ぶ量と質、運動やコミュニケーション、食事などの生活環境について、犬の年齢に合わせて見合っているかを見直しましょう。生活環境を改善することで、ストレスは少なくなります。

まとめ

犬が穴を掘る理由は様々なので、まずは理由を見極める事が大切です。
犬が穴を掘るのは本能でもあるので、ある程度は好きに穴掘りをさせてあげましょう。しかし、掘ってはいけない場所や危険な場所もあるので、掘って良い場所を教えてあげましょう。ストレスが原因の場合は、ストレスの原因を考えて改善する必要があります。
そして穴掘りライフを楽しみましょう。

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