メス犬の避妊手術についてメリット・デメリットです。
避妊の選択は犬にとって何がベストかを考える必要があります。避妊手術を行う場合の、時期や費用、方法について選択肢があることをまとめました。
避妊手術のメリット・デメリット
避妊手術のメリット
避妊手術は「子宮蓄膿症」や「乳腺腫瘍」などメス特有の病気の予防になり、犬が長生きになる可能性があります。
避妊を行うことで「発情によるストレス」や「ヒート(犬の生理)によるわずらわしさ」から解放されます。また、望まない妊娠を防ぐことができます。外出の制限がなくなり、いつでも気兼ねなく散歩やお出かけができるようになります。
避妊手術のデメリット
避妊手術を行うと、後から繁殖をしたいと考えてもできなくなります。
避妊手術には全身麻酔が必要で、通常は問題ありませんが、麻酔の耐性が低い犬の場合、それ自体が命がけとなります。
また、避妊手術後はホルモン分泌が低下し活動量が減少します。基礎代謝の低下によって肥満になりやすくなるため、摂取カロリーを気にする必要があります。
避妊手術の適正時期
避妊手術の実施時期について、初回の発情を迎える前がベストとされています。
生後6か月になるまでに獣医師に診てもらい相談の上で時期を決めるのがベスト
犬の種類や大きさによって差がありますが、メス犬の場合、発情は生後6~8か月頃に初めて起きます。発情する前に避妊手術した場合、その後の「乳腺腫瘍」の発生率が抑えられるためです。
ただ、6か月頃がベストかというとそうでもありません。全身麻酔を耐えることができるまでに体力が成長しているかが重要だからです。動物病院で犬の状態を診てもらって決めるのがベストだと思います。
避妊手術の費用
避妊手術の費用について、動物病院によって異なりますが、相場としては3~7万円となります。
避妊手術の費用に幅がある理由としては、犬の種類や犬の状態によって手術内容が異なるためです。
避妊手術の方法
避妊手術の施術内容として「卵巣のみ摘出する手術」「卵巣と子宮どちらも摘出する手術」があります。
また、手術のやり方として開腹するのではなく「腹腔鏡を用いた手術」があります。腹腔鏡を用いた手術は、犬のお腹に小さな穴を開けそこに超小型のカメラを挿入して行う手術です。
それぞれのメリットとデメリットは次のとおりです。
卵巣のみ摘出する手術
卵巣と子宮どちらも摘出する手術
腹腔鏡を用いた手術
まとめ
メス犬の避妊手術にはメリットとデメリットがあります。
信頼している動物病院と相談したうえで避妊手術を行うことが大事です。
私の家の愛犬は卵巣のみ摘出する手術を行いました。へそヘルニア(でべそ)整復もあったので腹腔鏡手術は選択肢から外れ、開腹手術を行いました。メリット・デメリットを獣医師と相談し、納得した上での手術です。
愛犬の大事な手術なので、動物病院にすべて任せるのではなく、自分で調べて納得した上で手術を行いましょう。