災害時、愛犬の命を守るためには、まず自分が助からなければいけません。
「犬のための防災」は「人のための防災」ができている事が大前提となります。そこで、人間用と犬用に分けて考えなくても、共有で使える防災グッズをまとめました。災害が起きたら迷わずペットと一緒に避難しましょう。
※東日本大震災の時にペットをやむなく自宅に置いて避難した方が多かったため、2013年に環境省がガイドライン「災害時におけるペットの救護対策ガイドライン」等を出しています。
防災リュックに入れておきたいモノ
人と犬の防災グッズ
リュックに入れて災害に備える防災グッズについて、人にも犬にも必要なモノはリュックに入れておきましょう。
人と犬の防災グッズ
- 飲み水
ペットも飲める水がベスト
500mlの飲料水を多く用意した方が腐りにくく、1週間分を目安に用意しておく - 粉状スポーツドリンク
水に混ぜ栄養水として使用。暑い時期や風邪などで脱水症状をおこした時の必要。犬に与える時は溶かす粉を半分にして利用 - タオル・毛布
暖をとったり、止血などの救急用として利用。犬のケージを覆う目隠し用としての利用も可能 - 救急セット
消毒用エタノール、包帯、ガーゼ、サージカルテープ、ピンセットなど。人にも犬にも使える - ポリ袋
排泄物処理。小さいサイズ・大きいサイズがあると良い - トイレットペーパー
濡れないようにファスナー付きポリ袋にいれておく - 新聞紙
防寒として体に巻く。スリッパや皿が作れる - カッター・布ガムテープ・太い油性ペン
段ボールやペットボトルで皿など手作りグッズが作れる。ペンは名前や伝言板などで使用
大活躍のペットシーツ
ペットシーツはトイレ以外に使い道があります。是非、防災リュックに入れておきましょう。
ペットシーツの使い道
- 人間の簡易トイレとして
箱にポリ袋をかぶせて中にペットシーツを敷いて利用
※災害時、マンションでは排水管の安全が確認されるまでトイレで水を流してはいけない - 保冷剤代わりとして
ファスナー付ポリ袋にペットシーツを入れ水を浸み込ませる。電気が使える場合は冷凍庫に入れ凍らせる。電気が使えなくても保冷剤として利用できる - 湯たんぽとして
ファスナー付ポリ袋にペットシーツを入れお湯を浸み込ませる。ポリ袋の周りをタオルで覆って簡易湯たんぽとして利用 - 赤ちゃんのおむつ・生理用ナプキンとして
小さく切ったペットシーツをショーツにテープで留めて利用 - マナーベルトとして
オス犬のマーキングなど、ペットシーツを腰に巻いてテープで留める - 止血用の包帯として
出血時にペットシーツを巻いて出血場所を押さえる
テント・車中泊で必要なモノ
災害時にはテントや車内で宿泊せざるを得ないこともあります。その際に準備しておきたいものです。
テント・車中泊で必要なモノ
- ランタン(つりさげ照明)
安全面からオイル式ではなく電池式がおススメ - 遮光シェード(日よけ)
車内の避難の際に目隠しとして利用 - 寝袋・マット
寝袋は保温性が高い。真冬は寝袋プラス毛布。マットはテントの場合に底冷えや身体の痛みなど緩和。車内でも体を水平にして寝る(座席に座ったまま寝てエコノミークラス症候群で死亡する事例もある) - 犬用アンカー(留め具)
地面に打ち込むタイプやおもしタイプがある。木など、リードを繋げる場所が無い時に使う。打ち込むタイプは避難所で使用不可の場合がありおもしタイプの方が良い
まとめ
災害に備えて、防災グッズを準備しておくことは大切です。
災害時はモノが手に入りません。一時的に避難するのなら持ち運べる量も限られます。日頃のストックも大事ですがあるモノを使ってできる知恵も大切です。また、平常時に試しに使ってみる訓練もしておきましょう。
ペットと一緒に避難ができるよう、人も犬も共有で使える防災グッズを準備しましょう。
犬用の防災グッズとしては、命に関わるモノを優先して準備しましょう。
・ごはん・水・常備薬・首輪・リード・トイレ用品・タオル
・おもちゃ・犬服・クレート