犬の食事として、手づくりのご飯を考える際に、危険な食べ物があることを知っておきましょう。
犬の体に合った良い食材を使うと犬の健康面でメリットがあります。
しかし、食材の中には犬にとっては危険な食材があります。食べると死に至る場合もあるので注意する必要があります。
犬にとって危険な食材についてまとめました。
犬が食べてはいけない食べ物
種類 | 犬が食べてはいけない食材 | |
---|---|---|
1. | 野菜 | ニラ、タマネギ、ネギ、ニンニク、 らっきょう、トマト、アボガド |
2. | お菓子 | チョコレート、ブドウ、 レーズン、ナッツ類 |
3. | その他 | キシリトール、鶏の骨、 未加工のパン生地 |
1. 食べてはいけない野菜
ニラ、タマネギ、ネギ、ニンニク、らっきょう
ニラやタマネギ、ネギ、ニンニク、らっきょうなどは貧血を引き起こす成分が含まれています。生でも、加熱しても与えるのはやめておきましょう。口にすると嘔吐、下痢、血尿、発熱などの症状がでます。
調理されたハンバーグやピザ、中華料理などにもタマネギ、ニラは多く使われているので注意が必要です。
トマト
トマトの赤い実の部分は基本的には問題ないですが、緑の部分や葉の部分には吐き気や筋力低下などの症状を引き起こす成分が含まれています。
アボガド
アボガドには下痢や嘔吐などの消化器症状を引き起こす成分が含まれています。
2. 食べてはいけないお菓子
チョコレート
チョコレートには中毒症状を引き起こす成分が含まれています。食べると、嘔吐や下痢、けいれん、発熱などの症状がでます。食べた後、1~4時間で症状が現れます。
ブドウ、レーズン
ブドウやレーズンは急性腎不全を引き起こす可能性があります。口にすると食欲低下や嘔吐、下痢、腹痛、脱水などの症状がでます。
ナッツ類
ナッツ類は消化が悪く、下痢や嘔吐、便秘などを引き起こす可能性があります。中でもマカダミアナッツやクルミには中毒性があります。
3. その他の食材
キシリトール
キシリトールを誤飲した場合、急激な低血糖を引き起こします。接種後1時間以内に、下痢や嘔吐、ふるえなどの症状が現れます。犬の歯磨きをする際は、必ず犬用の歯磨き粉やケア用品を使いましょう。
鶏の骨
太く固い鶏の骨を食べてしまうと、喉や消化器官などに刺さってしまう危険があります。サバなどの太い骨の魚も注意が必要です。
未加工のパン生地
パン生地のイーストの働きで、生地が消化管の中で膨らみ胃がねじれてしまう症状を引き起こす可能性があります。
食べてしまった時の対処方法
1. 吸収される前に出す
食べてしまったものが吸収される前にできるだけ早く吐かせてあげる事が大事です。
2. 動物病院を受診
危険な食材を食べてしまった場合や中毒症状が現れた場合は、すぐに動物病院を受診しましょう。
次の内容を獣医師に伝えましょう。
(1) 何を食べたか?
食べてしまったものを持参すると診断の材料となります。毒性のある食品を食べているか判断ができます。
(2) どのくらい食べたか?
犬の体重と接種した分量により、症状のレベルが分かります。毒性のない食べ物でも過剰に摂取する事で中毒を引き起こす場合があります。
(3) いつ食べたか?
摂取してからどのくらい経過しているかによって症状のレベルが分かります。時間が分からない時は、いつまで元気だったかを伝えると良いでしょう。
まとめ
食材の中には犬にとっては危険な食材があります。摂取量が多くなると死に至る食材もあります。
犬の種類によって「どの程度食べたら症状がでるのか」「どの程度の症状になってしまうのか」が変わってきます。
以下のようなことは、いつでも起こりうることです。ほんの一瞬の気の緩みが、取り返しの付かない事になってしまいます。
手作りごはんを食べた後は、変わった様子はないか食後の様子も気にかけましょう。
初めて口にする食材を使う時は、食材が安全であるか調べるのはもちろんのこと、量と調理方法も調べて犬とって安全である事をしっかり確認してから与えましょう。