2頭目を飼う前に知っておきたい3つのポイント

犬の準備

犬と幸せな生活を送っていると、もう1頭犬を家族に迎えたいと考える飼い主さんは多いのではないでしょうか。しかし、ご存じのように犬を飼うということは命を預かるということです。
多頭飼いをする前に知っておきたい注意点をまとめました。

2頭目を検討する前のポイント

2頭目を検討している方で、事前に考えておくべきポイントをまとめました。

1. 先住犬との相性

2頭目を迎える時は、先住犬と後住犬が仲良くしてくれるかという相性が大事です。
相性が悪くケンカをしてしまったらどのようにしたらよいのか、仲良くしてもらうためにはどう接したらよいのか、しっかりと考え向き合う覚悟が必要です。

多頭飼いに向いていない
  • 土佐闘犬など、闘犬種の気性が強く出ている犬
  • 他の犬を威嚇するより、先に噛んでしまう犬
  • 先住犬が小型犬で、後が大型犬など体格差がかなりある場合

先住犬が今まで1頭だった場合で、特に性格が甘えん坊な子ほどストレスを感じ、場合によってはストレスから体調不良を引き起こす場合があります。
先住犬が高齢だと、若い犬を迎えて元気になる場合とストレスを溜める場合があります。
体格差が大きいと、少しじゃれ合っただけでも小さいほうの犬がケガをすることがあります。また、体力の差もあり一緒に散歩することが負担になりストレスの原因になることがあります。

2. 費用や時間の負担

犬が2頭に増えるということは、犬にかかる費用やお世話をする時間が2頭分になるということです。

2頭になった時、自分の収入で養っていくことができるのか、突然病気になってしまっても犬の生活を守ることができるのか、色々な場面を想像しながら金銭的にも時間的にも余裕を持った生活ができると確認したうえで、2頭目を迎える準備をしましょう。

愛犬とのスキンシップの時間は、信頼関係を築くためには欠かせません。もし1頭に偏ってしまうと、他の犬がストレスを抱えてしまうかもしれません。そのため、犬の数だけ毎日の散歩や食事、ブラッシングや歯磨きなどの世話やスキンシップに費やす時間も必要です。

それぞれに一緒にいられる時間が必要です。

3. 十分な飼育スペース

犬は群れで生活する動物ですが、縄張り意識が強いので、多頭飼いする時はそれぞれのパーソナルスペースを用意しましょう。
犬の数だけ個別のケージを用意し、トイレも個別にするのが望ましいです。互いに距離が取れるスペースを用意することで、縄張り争いなどのトラブルを防ぐことができます。

相性が悪い場合も考えて、別々に過ごせる場所を作ってあげましょう。もし、十分なスペースが確保できないようであれば、多頭飼いは難しいといえます。

犬の多頭飼いで注意すべきこと

複数の犬を飼育する場合に、注意すべきことがあります。

1. 干渉しすぎない

犬同士が慣れるまで、飼い主が干渉し過ぎないことが大切です。

犬はお互いに少しずつ時間をかけながら関係を作ります。「仲良くしてほしい」という思いで干渉し過ぎると、かえって関係性が悪くなる場合があるので注意しましょう。

性別の違いは注意が必要です。犬はオス同士だと喧嘩が起こりやすいと言われています。避妊・去勢によって問題は起こりにくくなるので、多頭飼いを始める前に先住犬の避妊・去勢手術も検討しておきましょう。

2. 先住犬との信頼関係を築いておく

無理なく多頭飼いするベストなタイミングは、先住犬が成犬になり、落ち着きが出てきた頃です。

飼い主と先住犬との関係が十分に構築できていない状態で、新たに犬を迎えてしまうと、先住犬が不安や警戒心から攻撃的になってしまったり、ストレスから体調を崩してしまったりする可能性があります。

先住犬との関係性がまだ構築できていなかったり、何か問題がある場合はまずは解決に集中し、問題が無くなってから後住犬を迎えることを考えましょう。後住犬は先住犬を見ながら家のルールを覚えます

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保護犬を迎える場合の注意点

保護犬を迎える場合は保護犬の心の傷をケアしてあげましょう。その傷の大きさによっては、先住犬との相性に影響することがあります。

先住犬や家族に溶け込むまでに時間を要するので、迎える飼い主にも心の余裕が必要です。
その犬の現状をそのまま受け止め、「もう大丈夫。ずっとここに居て良いんだよ」と犬が心から安心できるまでゆっくりと待つことが必要です。

保護犬の注意点
  • 保護団体と相談しながらトライアルに時間をかけるようにする
  • 気になることは保護団体に相談し、情報を共有する

ペットショップやブリーダーから迎える場合は先住犬も一緒に連れて行きましょう。

まとめ

現実問題として多頭飼いは簡単ではありません。思いつきや憧れで多頭飼いをして、「先住犬と仲良くできない」「金銭面で余裕が無くなった」という理由で、家族になった犬を不幸にしてしまうことは絶対に避けましょう。

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